
不安の正体1つ目は「幸せに慣れていない」
これはとても多いパターンです。そしてこれは、あなたが悪いわけではまったくありません。
今まで恋愛でうまくいかないことが多かった。大切にされなかった経験がある。あるいは、子供の頃から「幸せが当たり前にそこにある」という感覚を持てなかった。──理由はさまざまですが、幸せな状態に慣れていない人は、いざ幸せが訪れたときに「こんなの続くはずがない」「いつか壊れる」と無意識に身構えてしまうことがあります。
心理学では「インナーチャイルド」という考え方があります。大人になった今のあなたの中に、過去に傷ついた自分がまだいる、という考え方です。大人のあなたは「幸せだ」と感じている。でも心の奥にいる過去の自分が「本当に大丈夫? また傷つくんじゃない?」と不安を送ってくる。
幸せが怖い、というと矛盾しているように聞こえますよね。でも、心理的にはとても自然なことなのです。幸せを遠ざけているのではなく、かつて傷ついた経験から自分を守ろうとしているだけ。あなたの心は、ちゃんと理由があって不安を感じています。
「この不安は、今の恋愛の問題じゃない。もっと前から抱えてきたものかもしれない」──もし少しでもそう感じたなら、それだけで十分です。すぐに不安がなくならなくても大丈夫。正体がわからない不安がいちばん怖いのですから、「もしかしたらこれかもしれない」と思えただけで、あなたはもう一歩進んでいます。
事実
過去の恋愛と、今の恋愛は別のものです。前の恋で起きたことが、今の恋でも起きるとは限らない。その境界線をきちんと引けたとき、「もしかしたらまた傷つくかも」という想像と、「今、彼は私を大切にしてくれている」という事実を分けて考えられたとき──あなたの不安は、少しずつ静かになっていくはずです。

不安の正体2つ目は「自分に自信がない」
「彼はこんなに素敵な人なのに、なんで私なんかと一緒にいるんだろう」「いつかもっといい人を見つけて、私は捨てられるんじゃないか」──こうした不安の根っこにあるのは、自己肯定感の低さです。
彼が悪いのではありません。彼はちゃんとあなたを選んでいる。でも、あなたが自分自身を「選ばれるに値する人間だ」と思えていないから、彼の愛情を受け取りきれない。
彼がどれだけ愛情を注いでくれても、あなたが「私なんか」と思っていると、その愛情を「本気じゃないはず」「お世辞かもしれない」と読み替えてしまう。彼の「好き」が、あなたの心に届く前にフィルターがかかってしまうのです。
ここで、少し考えてみてください。じゃあ、あなたはなぜ彼と一緒にいるのですか。「彼が素敵だから」ですよね。あなたは彼の良いところをちゃんと見ている。彼を選んでいる。──それは、彼があなたを選んでいるのとまったく同じことです。
もう一つ、想像してみてください。もし彼が「俺なんかと一緒にいても楽しくないでしょ」「いつか俺に飽きるんじゃないの」と言ったら、あなたは何と答えますか。きっと「そんなことないよ」「あなたがいるから幸せなんだよ」と伝えるのではないでしょうか。
その言葉を、そのまま自分にもかけてあげてください。彼に言える言葉は、あなた自身にも当てはまる言葉です。
彼との恋愛が始まったということは、あなたは彼に選ばれた人間だということ。そのことを、どうか誇りに思ってあげてください。あなたは誰かに選ばれるだけの魅力を持っている。そして、誰かを選べるだけの目を持っている。──恋愛って、本当に素敵なものなんですよ。

不安の正体3つ目は「彼に自分の幸せを預けてしまっている」
彼が優しい日は安心する。彼の返信が遅い日は不安になる。彼が笑顔なら幸せ。彼が不機嫌なら自分のせいだと思う。──もし毎日の気分が彼の態度に左右されているなら、あなたの幸せは彼に預けられたままになっています。
好きと執着の違いのコラムでもお伝えしましたが、「彼がいないと幸せになれない」は思い込みです。あなたの幸せは、あなた自身の手の中にあるもの。彼はそれに彩りを加えてくれる存在であって、幸せそのものの供給源ではありません。
「彼がいなくても幸せ。でも、彼がいたらもっと幸せ」──その状態になれたとき、不安は自然と小さくなっていきます。なぜなら、彼の態度が変わっても、あなたの幸せの土台は揺るがないから。
不安の正体が「彼に幸せを預けすぎていること」だと気づけたなら、それだけで大きな一歩です。
不安の正体4つ目は「漠然とした未来への恐れ」
今は幸せ。でも、この先はどうなるかわからない。──そんな漠然とした不安を感じていませんか。
「この関係は続くのかな」「結婚はどうなるんだろう」「彼の気持ちはいつか変わるんじゃないか」──これらは全部、まだ起きていないことへの恐れです。目の前の幸せではなく、見えない未来ばかりを見てしまっている。
でも、考えてみてください。未来のことは、誰にもわかりません。それは彼にも、あなたにも、占い師にも。わからないものを心配し続けるのは、終わりのない不安と向き合うということです。
大切なのは「この先どうなるか」ではなく「今、この瞬間の幸せをちゃんと感じられているか」です。彼が隣にいてくれる今日。一緒に笑えた今日。──その一日一日を積み重ねることが、未来を作っていくのですから。
未来への不安は、「今を大切にする」ことでしか和らぎません。今日の幸せを、今日のうちにちゃんと受け取ること。それがいちばんの処方箋です。

不安の正体5つ目は「不安を感じることへの罪悪感」
実はこれが、いちばんやっかいな不安かもしれません。
「こんなに幸せなのに不安を感じるなんて、贅沢だ」「彼に申し訳ない」「もっと感謝しなきゃいけないのに」──不安を感じている自分を責めることで、不安がさらに大きくなってしまう。不安の上に罪悪感が重なって、二重に苦しくなる。
でも、安心してください。不安を感じること自体は、まったく悪いことではありません。
不安は、あなたの心が「何かに気づいてほしい」と送っているサインです。彼との関係が嫌なのではなく、あなたの心の中に、まだ整理できていない感情がある。それに気づいてほしくて、不安という形で教えてくれている。
だから、不安を押し殺さないでください。「私は今、不安を感じているんだな」とただ受け止めてあげること。執着している自分に気づくだけで楽になるのと同じで、不安を感じている自分に気づくだけで、その不安は少しずつほどけていきます。
不安を感じる自分を、ゆるしてあげてください
5つの視点をお伝えしましたが、このコラムでいちばん伝えたいのは一つだけです。
不安を感じる自分を、どうかゆるしてあげてください。
幸せなのに不安を感じるのは、あなたが弱いからでも、わがままだからでも、彼への愛情が足りないからでもありません。あなたの心が、もっと幸せになるために「ここを見てほしい」と教えてくれているだけなのです。
不安の正体に気づけたなら、それだけで十分。今すぐ不安をなくそうとしなくていい。「ああ、私はここが不安だったんだな」と理解できただけで、あなたはもう変わり始めています。
好きと執着の違いのコラムでもお伝えしましたが、「手放せなくても、理解できている自分は、もうとらわれているだけの自分とは違う」──それと同じです。不安の正体を知っているあなたは、もう不安に振り回されるだけの自分ではないのです。
最後のメッセージ
幸せなはずなのに不安──その矛盾を抱えている夜のあなたへ。
あなたは贅沢なんかじゃありません。おかしくもありません。ただ、幸せと正面から向き合おうとしている、真剣な人なのです。
不安は敵ではありません。あなたの心からの手紙です。その手紙を読む勇気を持てたあなたは、きっとこの先、もっとちゃんと幸せを受け取れるようになります。
まるで白い羽根がそっとあなたの胸に降りてくるように──「不安を感じてもいいんだよ。それでもあなたは幸せになれるから」と、私からもお伝えさせてくださいね。
あなたが、不安ごと自分を受け入れられた日──その日が、本当の幸せの始まりかもしれません。
不安の正体、カードに聞いてみませんか?
「この不安は何なんだろう」「自分の心の奥に何があるんだろう」──一人で考えてもわからないとき、私の相棒の白いインコが選んでくれたカードが、あなたの心の声を代弁してくれるかもしれません。
アファメーション
幸せなのに不安を感じているあなたに、心のなかでそっと唱えてみてほしい言葉があります。
「不安を感じる私も、幸せになっていい私も、どちらも本当の私」
声に出さなくても構いません。胸のなかで、一度だけ。矛盾する二つの気持ちを、どちらも否定しないでいることが、やさしさの始まりです。
幸せの中にある不安は、幸せを壊すものではありません。
幸せをもっと深く味わうために、あなたの心が発している小さな声です。
どうか、その声に耳を傾けてあげてくださいね。
──白の魔女ルミナ
